うつ病は、人生のうち数ヵ月~数年という長い期間、職業生活、家庭生活が著しく障害される病気であるため、福祉のサポートが絶対に必要な「障害」としての期間が確かにあります。
しかし、やはり、時期が来れば治るものなので、「病気」としての側面も強いのでしょう。
うつ病は心の風邪と呼ばれるほどありふれた病気で、一生のうち、うつ病にかかる確率は10%程度あります。
うつ病は早期に治療を受ければ比較的容易に回復できる病気ですが、未治療のままだと重症化してしまい、自殺のリスクのある深刻な疾患に変わってしまいます。うつ病の「障害」の側面への支援と同時に、治し得る脳の「病気」の側面により一層着目し、その原因解明という根本的な対策も、強く求められるようになってきているように思われます。
うつは、気分の浮き沈み自体は日常的な事なので、気分障害 はその程度が強くなっただけで放っておけば治るように見えるかもしれませんが、気分障害は治療をしないと、どんどん悪くなってしまう病気なのです。
しかしながら、根本的な原因解明が後手に回りがちになっているというのが、現在の状況になっています。
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